2026-06-03

英検対策だけでは足りない!?今の英検が求める英語力

英検が終わるたびに、
生徒や保護者の方からこんな声を聞くことがあります。

「単語も覚えたし、問題集もやったのに思ったような結果が出なかった」

「昔の英検より難しくなっている気がする」

実際に長年英語を教えている私自身も、
近年の英検は以前とは求められる力が変わってきていると感じています。

もちろん、単語や文法の知識は今でも大切です。しかし、それだけでは合格が難しくなっているのも事実です。

では、今の英検ではどのような力が求められているのでしょうか。

以前の英語学習は、

単語を覚える。
文法を覚える。
問題を解く。

という流れが中心でした。
もちろん今もその土台は必要です。
しかし現在の英検では、それらの知識を実際に使う力がより重視されるようになっています。

例えば長文問題。

単語の意味を知っていても、文章全体の流れを理解できなければ正解にはたどり着けません。

リスニングも同じです。
一語一語を聞き取るだけではなく、
「相手が何を伝えたいのか」を理解する力が必要になります。

ライティングではさらにその傾向が強くなります。

単に正しい英文を書くだけではなく、


「私はこう思います」
「なぜなら〜だからです」


と、自分の考えを整理しながら英語で伝える力が求められます。

つまり、今の英検は「知識を持っているか」ではなく、「知識を使えるか」を見ているのです。

「英検が難しくなった」と感じる理由は、単語が難しくなったからだけではありません。
求められる英語力そのものが変化しているからです。

今の子どもたちが将来活躍する社会では、英語を使って情報を集めたり、
自分の考えを発信したりする力が必要になります。

そのため英検も、

◯読む
◯聞く
◯書く
◯話す

という4技能をバランスよく測る試験へと変化しています。
これは実は大学入試や共通テストの流れとも一致しています。


「正解を選ぶ力」だけではなく、

「考える力」
「伝える力」

が重視される時代になっているのです。

私はレッスンの中で、子どもたちによく質問をします。

『What do you think?』

『Why?』

すると最初は戸惑う子も少なくありません。
日本の教育では、「正解を答える」経験は多くても、
「自分の考えを話す」経験は意外と少ないからです。

しかし、この積み重ねが後々大きな差になります。


英検のライティングや面接はもちろん、その先の高校入試、大学入試、さらには社会に出てからも、
自分の考えを相手に伝える力は欠かせません。

だからこそ、小さい頃から

「どう思う?」
「なぜそう考えるの?」

という対話を重ねることが大切なのです。英語は単なる教科ではありません。
人と人をつなぐコミュニケーションの道具です。

そのためには、英語の前に「考える力」が必要なのだと思います。

英検対策を否定したいわけではありません。
もちろん過去問を解くことも大切ですし、単語学習も欠かせません。

しかし、それだけでは本当の英語力は育ちません。

音読をする。

英語を聞く。

自分の考えを話す。

英語で書いてみる。

興味のあることについて英語で調べてみる。

こうした日々の積み重ねが、結果として英検の力にもつながっていきます。
実際に長く英語を続けている生徒ほど、英検の級が上がるにつれて伸びていく姿をたくさん見てきました。

英検のためだけに勉強している子よりも、英語そのものを楽しみながら使っている子の方が、
結果的に大きく成長することが多いのです。

英検は、とても良い目標です。
目標に向かって努力する経験は、子どもたちを大きく成長させてくれます。
そして、合格という結果はもちろん嬉しいものです。

しかし、本当に大切なのは、合格証書そのものではありません。

単語を覚えるために机に向かった時間。
難しい長文に何度も挑戦した時間。
思うようにできなくても、あきらめずに英語と向き合った時間。
その一つひとつが、子どもたちの中に確かな力として積み重なっています。
英語はテストのためだけに学ぶものではありません。

世界中の人とつながるために。自分の想いを伝えるために。

そして、自分の未来の選択肢を広げるために学ぶものです。
だからこそ私は、「何級に合格したか」だけでなく、「英語を使って何ができるようになったか」を大切にしたいと思っています。
これからの時代に必要なのは、「答えを覚える力」よりも、「自分で考え、伝える力」。

英検は、その力を育てるための大切な通過点です。
いつか子どもたちが英語を使って世界へ羽ばたく日が来るかもしれません。

海外で学ぶかもしれません。
世界中の仲間と仕事をするかもしれません。

英語を通して、自分らしい人生を切り拓いていくかもしれません。
その未来は、今日の小さな積み重ねの先につながっています。

だからこそ、英検の結果だけに一喜一憂するのではなく、
ここまで頑張ってきた自分をまずは誇りに思ってほしい。

そしてまた、一歩ずつ。子どもたちが英語を通して、自分の可能性を広げていけるよう、
これからも成長を応援していきたいと思います。

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